社長!アルバイトスタッフの現場を潜入調査してきました

500人以上を統括した営業部長が時給アルバイターから見る風景

上場企業の営業本部長から時給900円のアルバイトになったからその視点でレポートを始める

昨年、独立したが自身に充分な給与分配はできず、最低限の収入確保するために近くの物流倉庫で週3日の働くことにした。

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周期的に訪れるサラリーマン復帰に気持ちを揺らせながら、少しずつ手ごたえを感じる本業を何とか軌道に乗せるため。

サラリーマン時代のキャリア

サラリーマン時代の最終キャリアはアルバイトスタッフを多数抱える中規模の専門チェーンの営業統括本部長をしていた。

正社員として業界に入ったのは30歳、20代を音楽に明け暮れた出遅れ社会人としては運良く出世したほうだと思う。小売店現場の面倒をみるスーパーバイザーとして、国内各地の現場でホームラン級の実績を何本も作って成り上がった。

会社(=オーナー社長)と末端である店舗の間に挟まれ、それぞれの立場や視点を理解し、縦横無尽にアジャストする会社にとって都合の良い歯車として10年以上働いた。各社で重宝された自負はあるが、やはりある程度のメンテナンスをしないと壊れやすい部品であることは確か。その場所からの飛躍を夢見て勝負に出た。

今までのキャリアを生かせない独立はもちろん甘くない

ある程度の貯蓄はあるが派手な資金調達を得られるバックボーンもなく、地味な個人事業主として日々種まきの毎日。そんな自分が中年アルバイターとして企業の最下層労働者として見る風景をレポートしたい。

 

社長の現場潜入レポートなんて演出がなけりゃ放送できない

しばらく前に海外の番組を紹介するテレビ放送でこんなのがあった。

ピザチェーンの社長が見習いバイトとして立場を隠し、何店舗かに入店。現場の問題点やスタッフの良し悪しなどを実際に勤務して確かめるというもの。後で社長だとバラしてサプライズするというもの。

どこの企業もトップが本当の意味で現場を把握することは難しい。番組のように綺麗にはいかない。

 

アルバイト先の詳細

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企業の内部事情を書き記すため、基本的には特定できる会社情報などは伏せ、私も著名で執筆させていただく。

アルバイト先は全国に拠点を持つ都市郊外の小売店向けの物流倉庫。各種メーカーから商品が搬入され、それらをピッキングして小売店に出荷する。物流倉庫の年齢層は広く、若手フリーターから、子育てを一段落終えた主婦、定年を迎えたシニア層、正社員から没落した中年層など様々な人間が数百人が労働する。極めて新しい倉庫のため、最先端の自動システムが導入され、近い将来これらの労働者は減る一方ということを予感させる。

ここから学ぶべきこともきっとあるはず

 誰かのために貢献できる「仕事」という行為は好きだ。内容は単純労働そのもので1週間もすれば年単位で働いているスタッフと大差がなくなる。実際には細かなマニュアルは存在せず、口頭伝達によるもので数ヶ月経った今でも知るルールがあったりもするが。

大きな組織でマネージメントに関わったこそ、感じる問題や気づきは日々蓄積する。経営者や中間管理職として日々奮闘するマネージャーの読み物として貢献できれば幸い。

少しづつ記事を更新していきたい。